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ブレシアの魅力を探る

  • 執筆者の写真: atsux.
    atsux.
  • 9月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:5 日前

世界遺産のある町ブレシア


イタリア北部、ロンバルディア州の第二の都市ブレシアは、ミラノからレッジョナーレ(R)の列車で約1時間の距離にあります。この町はローマ時代の遺跡が残されており、サン・サルヴァトーレ・サンタ・ジュリア修道院の複合建築や劇場、神殿などが世界遺産として認められています。


ブレシアは、ベローナやフィレンツェのように大きな川が流れているわけではありません。しかし、街の至る所に噴水や湧き水があり、サイクリングをしている人々がその水を飲んでいる光景が見られます。ローマ時代からこの地に人々が住んでいたのは、豊かな湧水があったからでしょう。


ブレシアの風景

観光スポットの紹介


観光の目玉は、歴史的建造物に囲まれたロッジヤ広場やムゼイ通りの考古学公園、サンタ・ジュリア博物館、丘の上の城塞博物館、トシオ・マルティネンゴ市立美術館などです。これらのスポットはすべて歩いて回れる距離にありますが、丘の上の城塞博物館までは石畳の坂道と階段を上る必要があり、少し大変です。足腰に自信のない方はタクシーを利用することをお勧めします。


ロッジヤ広場
考古学公園
サンタ・ジュリア博物館
城塞博物館
トシオ・マルティネンゴ市立美術館

ルイジ・マルツオーリ武器博物館


城塞の中には、ルイジ・マルツオーリ武器博物館があります。ここでは、中世から続くブレシアの銃の生産技術の高さを知ることができます。


武器博物館
展示品

1907年から1981年まで活躍したイタリア製の機関車も、城壁の外の展望広場に展示されています。この機関車は、250万キロを走行した貴重な展示物です。近代の技術を伝える重要な存在だと感じました。


イタリア製機関車

町のシンボル「ヴィットリア」


ブレシアは「北の獅子 (Leonessa d‘Italia)」として知られ、長い歴史と文化を誇っています。この町には、2000年近い時を超えて蘇り、町のシンボルとなっている奇跡の彫刻があります。それが、翼を持った勝利の女神「ヴィットリア」です。


ヴィットリア

1826年7月20日、ブレシアの古代ローマ遺跡から奇跡的に良好な状態で発見されたヴィットリアは、修復を終え、多くの人々にその美しさを披露しています。古代ローマの工芸技術の粋を集めた傑作として、彼女は歴史の証人であり、またブレシアの街の誇りです。古代の栄光と現代の修復技術が融合した、まさに奇跡そのものと言えるでしょう。


この像は紀元前3世紀頃に制作されたギリシャの彫刻を模倣して、紀元1世紀頃に作られたと考えられています。ギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」が、ローマでは「ヴィットリア」として崇拝されました。


ブレシアのヴィットリアは現在、考古学公園の中の空調の整えられた部屋で管理されています。見学は人数と時間が制限されています。ツアーの時間を予約しておけば、グループに加わって制限時間内で見学することができます。


美味しい料理と歴史的建造物


ブレシアにはヴィットリア以外にも、素晴らしい歴史的建造物がたくさんあります。また、美味しい料理があなたを待っています。イタリア旅行を計画する際には、ぜひブレシアを日程に加えてみてください。


それではまた次回のブログでお会いしましょう。



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