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フィレンツェのドゥオーモを訪ねて

  • 執筆者の写真: atsux.
    atsux.
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:23 時間前



「散歩道」ブログへようこそ!


今回は、今年の夏休みに訪れたフィレンツェのドゥオーモについてブログを書きます。


ルネッサンス建築の傑作


イタリアのフィレンツェにあるサンタ・マリア・デル・フィオーレSanta Maria del Fiore (花の聖母教会)、通称「ドゥオーモ」は、ルネサンスの傑作であり、フィレンツェの街の象徴として知られています。その壮大な姿は、訪れる人々を魅了し続けています。

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ドゥオーモは1296年に着工され、数世紀にわたる長い建設期間を経て完成しました。当初の計画では、直径40メートル以上の円陣に巨大なクーポラ(円蓋)を乗せることが困難とされていました。しかし、ある天才によって、1436年に架け終えることができました。

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ブルネレスキの天才的なひらめき


その天才とは、建築家であり、彫刻家であり、金細工師であり、発明家でもあったフィリッポ・ブルネレスキ(1377-1466)です。彼は、古代ローマのパンテオン等から学んだ技術によって、二重構造の石造りのドームを建設するという革新的なアイデアを考案しました。


この二重構造は、内側のドームが外側のドームを支えるという画期的なもので、建築史上でも類を見ないものでした。ブルネレスキは、この巨大なドームを建設するために特別な滑車を使った巻き上げ機を開発し、職人たちが効率的に作業できるようにしました。


ブルネレスキの設計は、物理学と数学に基づいた緻密な計算と、卓越した創造性の融合でした。彼の功績は、単にドームを完成させただけでなく、ルネサンス建築の新しい基準を確立しました。ミケランジェロ(1475-1564)は、自分の設計したローマのサン・ピエトロ寺院のクーポラについて、「ブルネレスキには遠く及ばない」と述べているそうです。


インターネットで事前に予約をとり、クーポラの二重構造の間に設けられた463段の階段を登り、地上91メートルの屋根の上に出ると、フィレンツェの街並みを一望することができます。

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ドゥオーモ後陣の向かいにあるドゥオーモ付属美術館には、ブルネレスキによるドゥオーモの模型、石を積み上げるのに使った巻き上げ機などの道具、そして、ブルネレスキのデスマスクに出会うことができます。

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同美術館には、ブルネレスキとライバル関係にあったと言われるギベルティ(1378-1455)の傑作で、ミケランジェロが絶賛した「天国の門」の実物も見ることができます。

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『地球の歩き方2024-25イタリア』を片手にフィレンツェを見て回りましたが、3日間の滞在では、とても全てを見て回ることができないことを実感しました。フィレンツェはより深く学びたいことが次々に湧き出てくる、実に魅力に溢れた街の一つです。


観光でおなかがすいた時、メルカートチェントラーレ Wercato Chentrale (中央市場)のフードコートに行けば、様々な地元の食を手軽に味わうことができます。旅行者にとってはとても心強い味方です。


ではまた次回のブログでお会いしましょう。





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